容姿
ダンディなアンパンマン。
ハッスル傾向
「スピード! 急げ! はい、ダッシュ!」
とにかく社員に結果を求めてやまないせっかち君。ま、経営者なんてこんなもの。彼だけが特別ではない。
マスコミ対策はお手の物だ。
ダークスーツで身をかため、筋目のいい身のこなしで温厚な微笑を浮かべれば、「余裕しゃくしゃく」に裏打ちされた信頼感が醸しだされる。
相手がじいさんなら、折り目正しく低姿勢で近づいていこう!
ポイントは常に「恐縮」することだ。でも間違っても梨本勝のように、おもてなしされる側の「(どーも)恐縮です」なんてやってはいけない。「お会いできて光栄です。わたくしなどに貴重なお時間を割いていただいて・・・」これがベスト。そーすりゃ銀行の頭取や大手電機メーカーの会長もイチコロだ。
いつの世の中もジジイ・キラーは成功するので、三木谷社長の前途も明るいハズ。
その三木谷社長は、実はホリエモン顔負けの独裁者だったりする。創業者はえてしてカリスマ化し、企業内天皇となるものだが、底の浅いホリエモンとは力量が違うので、本音と建前をきっちり使い分けている。なので、批判にさらされることなんてない。
逆に言うと、マスコミ監視がないため、ホリエモンのようなバッシングがないのをいいことに、何でも思いどおりの独裁権を振りかざす危険性もはらんでいる。実際、楽天社員から「うちの社長にもちょっとお灸を据えてやってよ」なんて言われている。
経営手法は、目的をしぼり、そこへむかって全戦力を集中させる一点突破型。
ヤフーの孫社長のように通信インフラにも手をださず、ホリエモンのようにさまざまなジャンルをつまみ食いすることもなく、「サービス&コンテンツ」の拡充拡張に的をしぼっている。かつて買収した企業群も、スポーツチームをのぞくと、すべてサービス&コンテンツに直接的な業種ばかり。
この明確でシンプルな方針が財界のお偉方に受けている。
欠点はやはりせっかち君であること。
学生時代、テニス部の主将になったばかりの頃、成績不振に激怒し、すわ二重人格かと周囲を仰天させるほど豹変し、鬼軍曹と化して厳しい練習を部員たちに課したように、社員にも厳しい姿勢でのぞんでいる。
あらゆる意味で公平な三木谷社長にとって、出来上がったばかりの新球団だって例外ではない。
ご機嫌だったのはジャイアンツを破ったオープン戦や財界の大物・西川善文(三井住友銀行頭取)を招いた初戦勝利までで、ロッテ戦で0対26という記録的大敗を喫すると、「少数精鋭で戦っていくということを当初3年間の目標」と言っていたのに、いきなりジャイアンツに支援要請。
負けがこんでくると早々と現場介入し、監督との不和がメディアを騒がせた。
さらに連敗が止まらなくなると、「採用しない理由があまりない」と言っていたGM制度を、キーナート氏降格をもって事実上撤廃した。
決断の人と言われればそれまでだが、ちょっと目まぐるしい感じは否めない。
こうなったら構想として語っていた「7回裏ぐらいに、今日の監督のさい配はどうかという得点を表示させる」案でも導入するのも一興だ。
経歴
岡山県生まれ。一橋大学商学部卒業。
日本興行銀行を退行し、クリムゾングループを設立。その後、楽天となる株式会社エム・ディー・エムを立ち上げる。
経済誌「フォーチュン」の若手富豪ランキング上位にも選ばれ、その資産は一時期3000億円とも言われた。
インフォシーク、プロトレード、旅の窓口、DLJディレクト証券などを次々と買収し、急速に自社を拡大。
最近はJリーグ「ヴィッセル神戸」買収やプロ野球球団「東北楽天ゴールデンイーグルス」設立などで、一躍時の人となった。
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